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ベロア生地とは – ベルベット生地とどう違うの?

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ベロア生地とは?

ベロア素材は非常に柔らかく、ベルベットに似たビロード生地(とても安価でありますが)です。撫でるとカットされた繊維がとても柔らかい手触りで、なめらかなドレープを作り出すのが特徴的です。ここで疑問がわくことでしょう。じゃあベロア生地とはどんなものなのか?そしてベルベット生地とはどう違うのか?以下のガイドを読めば、70年代に流行ったこの贅沢な素材のことをより理解できることでしょう。

ベロアって何で出来ているの?

豪華な仕上がりに反し、通常ベロアは綿原料やコットン自体から作られ、またポリエステルなど合成繊維で作られることもあります。ベロア素材に特徴的な柔らかい表面手触りは“パイル”として知られ、特別な織り工程でできるループ状のパイル糸を短くカットすることでベロア生地が出来上がります。とても似た機織り工程で作られるのがベルベットですが、これは100%シルクが使われるため、高級で高価な素材になります。

ベロア生地1

ベロアの歴史

ベロアの起源についてはいくつかの推論がありますが、極東のある地域でベロアが使われるようになり、それがシルクロードを通じてヨーロッパにもたらされたという点で多くの意見が一致しています。

“ベロア”はフランス語で“ベルベット”を意味します。厳密にいうとベロアではないのですが、西暦紀元前260年まで遡る古代王朝時代のものとみられるベルベット生地の一部が中国で見つかったこともあります。紀元前2000年、カイロはイラクとともに王室や富裕層向けの生地やベルベット生産の中心となっていました。もともとベルベットは製作に長い時間を要し、そのため非常に高価で高級な贅沢品とされていたのです。

ベルベットの安い代替生地として、一反布のベロアの大量生産が1840年代に始まりました。人気が高まるのに従い、様々なベロア生地が市場に出回るようになり、コットン、ウール、畝があるものやポリエステルと言ったユニークな素材も使われるようになりました。

1970年代ころまで、ベロアは主に家具の外張りや住まい用品に使用されていましたが、家具に使われる生地というイメージで冷笑されるのをよそに、60年代後半から70年代にかけてだんだん人気が出てきました。

ベロア生地 椅子の外張り

ファッションにおけるベロア生地

ベロアは1960年70年の時代の布となり、それはその時勢のファッションや社会モデルへの反逆と言えるほどでした。柔らかく、着心地が良くて、カラフルでありながらも、きちんと仕立てられた男性女性用のトレンド服とはほとんど正反対といえるものだったのです。

ファッション向きの生地ではなかったのにも関わらず、ベロアは非常な人気を博し、70年代にビージーズ(Bee Gees)のようなバンドが着たことにより、ファッションのメインストリームまで上り詰めました。この生地は大歓迎され、Adidasやその他スポーツブランドは、その柔らかい素材でデザイナーのトラックスーツやスポーツウェアを作るほどでした。また、90年代当初のジェニファー・ロペスのファッションほとんどが、このフレアカットが特徴的なベロアのトラックスーツだったことを覚えている方も多いのではないでしょうか。

ジェニファー・ロペス ベロアトラックスーツ

今日ではベロアは何に使われているの?

触るのをやめられなくなるくらいとても柔らかい生地ですが、現在ではどういったものにベロアは使われているのでしょうか?20年、30年前にはファッション界で一斉を風靡した生地ですが、安いイミテーションという強い一般認識のため、現在のファッションにおいて多くのデザイナーたちはベルベットの方をより好んでいます。ベルベット自体も流行によってファッションのトレンドを賑わすアイテムですが、なかなかメインストリームに返り咲くことができないでいます。

ベロアは一般的に“快適な”生地として知られ、そのため着心地が良くて非常に柔らかいカジュアルウェアに広く使われます。パジャマ、トラックスーツ、スリッパ、レギンス、ガウンなどがその一例です。ベストなラウンジウェアとして、この光沢のあるなめらかな生地は失敗することがありません。純シルクベルベットに比べ安価であり、使用に対する摩耗耐性があるため、ベロアはホームウェアに根強い人気があります。

ベロア vs ベルベット

前述のように、ベロアとベルベットはとても似た性質を持ち、同じ素材だと混同されることの多い生地です。全く異なった繊維で作られる点を除けば、生地が織られる過程にもわずかに違いがあります。ベロアはループ状に織られることでパイルが作り出され、そのパイルがカットされることにより布生地の艶が失われます。ベルベットは専用の機織り機で、太さが違う2種類の繊維を同時に織っていきます。あとでこの繊維が切り離されることによりレイヤー上に傷が生じ、房のある柔らかなバイル効果が作り出されます。 

産業用の機械式機織りが使われる前は、ベルベットの製作には多くの時間が必要とされました。その上、天然のシルク繊維を使用していたことから、価格も高く高価な素材となっていました。織られて作られる生地なので、ベロアは伝統的にベルベットより伸縮性を持ちますが、産業技術の発展でベルベットもベロアとほとんど同じ性質も持つようになっています。カーテンから衣類、また家具の外張りに至るまで様々なものに使われるようになりました。

観客席とカーテン

ベロアの利点

  • 織られていて伸縮性を持つ
  • あたたかい
  • 着心地よく、カジュアル
  • 非常に柔らかい
  • 豪華な見た目
  • 柔らかなドレープ
  • 光沢を持つ
  • 洗濯機の使用可能

ベロアの欠点

  • 裁断した布端が丸まり、ひどくほつれやすい
  • 毛玉ができたり引っかかりやすい
  • 縫う際に絡まりやすい
  • 縮んでしまうことがある
  • 使用とともに擦り切れる
  • ホコリを吸収しやすい

ベロアに印刷できるかな?

ベロアへのプリントは、鮮明な色合いでとても美しい仕上がりになります。わずか数ステップの手順に沿うだけで、簡単にプリントすることができます。まず印刷したいデザインを弊社のデザイン画面にアップロード、編集(お好みで)し、必要な分だけ布生地を設定するだけで注文することができます。テストプリントをお試しいただければ、小さいサイズの布に実際にプリントされたあなたのデザインを確認することができるうえ、初回注文に使える布プリントのクーポン券もついてきます。

ベロアとベルベットの両者の手触りの違いを比べたい、またいろんな生地を実際見てみたい方は、ぜひ生地見本パックをお試し下さい。テクスチャ、手触り、見た目をご自分の目で確かめて頂けます!

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