ジャージー生地はアパレル作成に一番良く使われている布生地の一つです。たくさんの利点と良い特徴を持ち合わせたジャージー生地について、こちらでもう少し詳しくご紹介したいと思います。
ジャージー生地って何?
手作業または機械によって緯編みで出来るジャージー生地。この生地はイギリス海峡に浮かぶチャンネル諸島の一つであるジャージー島に起源があり、もともとは漁師たちのセーターやストレッチの効いた服を作るのに使われていました。この小さな島を起源に持つジャージー生地、現在では世界中で使われるとても人気な布の一つとなっています。
ジャージー生地には、編み機の針が一列のシングルニードルで編まれたシングル・ジャージーと二列のダブルニードルで編まれたダブル・ジャージーとがあります。
ジャージー生地の主な種類:
- ビスコース・ジャージー – このタイプは4方向への伸縮性があり、とても柔らかく美しいドレーピングを作ることが出来ます。100%ビスコース(レーヨン素材の一種)で、パーティドレス、トップス、スカートなどの作成によく用いられます。
- ライクラ・ジャージー – ポリエステル80%とライクラ20%のブレンドで、優雅なドレスを作成するのに適しています。
- ダブル・ニット・ジャージー – スパンデックス、ポリエステル、ビスコースの混合繊維です。重さと厚みもある温かい布なので、カーディガン、セーター、ジャンパーなどの冬服に向いています。
どのようにして作られるの?
ジャージー生地はポリブレンドで編まれ、温かさを保ってくれます。そして柔軟性もあり肌触りも良い布です。使われる繊維はポリブレンドだけでなく、麻、シルク、竹、リネンやウールなどの天然繊維、ポリエステル、ナイロン、レーヨン、アクリル、アセテートなどの合成繊維も使用されます。
人の手によって、または織り機を使ってジャージー布は編まれます。主に平編みを中心にしたプレーンな編み方で編まれ、それぞれの輪(ループ)はそのすぐ下の輪に通される形で編まれていきます。表面の輪の列は縦に並んで伸びていき、裏面は輪がクロスされたような模様が出来ます。
ジャージー生地の使用目的
ジャージー生地は数多くの衣服やアパレルに使用されます。良い特徴をたくさん持つこの布は、普段に着る洋服を作るのに向いています。
このタイプのニット生地は以下のようなトップス作成にとても適しています。
- Tシャツ
- 長袖Tシャツ
- タンクトップ
- ブラウス
- ジャンパー
- スウェットシャツ
- トレーナー
- チュニック
- Tシャツワンピ
- セーター
布の特徴について
ジャージー生地の一番の特徴はストレッチが効いていて、布自体の大きさよりも最大25%伸びます。ジャージー布はその伸縮性のおかげで、着心地が良く動きやすい洋服を作ることが出来ます。
ジャージー生地の長所
畝織りや両面編みと同様ジャージー布はニット生地になります。織物布とは違いほつれ、しわ、折り目が出来にくく、ストレッチ性を持つ布です。
それ以外の長所として、ジャージー生地は色々な種類と特徴がありますが、あなたのプロジェクトに最適なジャージー布を見つけやすいという利点があります。
ジャージー生地は他のニット地の布に比べて軽い布地で、緯編みによって編まれます。それに加え通気性も良い生地なので、着るのはもちろんのこと取り扱いもしやすい布生地です。