ファッション業界やスポーツウェア業界では欠かせないライクラ生地です。その独特な柔軟性と耐久性で布にゴムのような弾力性とストレッチ性が加わるので、ライクラ生地はとても重宝されています。
ライクラ生地って何?
ライクラ生地はスパンデックスの一般名称でも知られる弾性繊維の商標名です。弾性糸が使用される布一般に使われ、ゴムのような強さと柔軟性を持ち合わせています。引っ張られてもすぐに元の形に戻ろうとする特性があります。
ポリウレタン合成繊維の一つで、繊維自体がゴムのように伸び縮みします。もともと1958年に衣類に使うためのゴム製品の代用として開発されました。多くの場合コットンやポリエステルなどと混紡され、ファッションシーンから医療備品まで様々な商品に使われています。
どのようにして作られるの?
ライクラはジイソシアン酸エステルとポリエステルの化学反応によって生み出される物質であるポリウレタンと呼ばれる高分子化合物の結合によって出来ています。高分子化合物は乾式紡糸過程で繊維状になります。
ユニークなストレッチ性がある繊維は共重合体の過程で出来るその化学的な構造にひみつがあるのです。長く柔軟性のあるポリウレタン部分は短く結晶構造となる部分と交互に発生し、それぞれ伸縮性と剛直性を決める分子となります。このことがライクラを丈夫で耐性のある布にしているのです。
ライクラ生地の使用目的
ライクラは主にファッションとスポーツウェア業界で広く使われており、特に女性の肌着やランジェリーに多く使用されます。それだけでなく、ある程度の柔軟性が必要となるゴムの入ったベッドシーツ等のホームウェアにも使われます。
直射日光や汗、また洗濯洗剤で傷んでしまうこともない丈夫な布地なので、運動用のスポーツウェアやスイムウェアとして人気な布となっているのです。
ライクラは色んな繊維と混紡されてストレッチ素材となりますが、どんなものに使われるかによって混合率も様々です。ファッションアイテムには2%程度混合されることによって、布地に形状記憶やドレーピングなどの動きを与えることが出来ます。運動用などに用いられる高性能の生地については20-30%のライクラがブレンドされ、より強度と弾力性を持った布が使用されます。
布の特徴について
ライクラ生地は柔軟性のあるとてもフレキシブルな布です。他の繊維と混紡されることにより、安全性、着心地の良さ、サポート力のある布生地になります。
ライクラ生地の目立った特徴:
- ストレッチ性がありとても柔軟性がある
- 元の大きさよりも4ー7倍まで伸びる伸縮性がある
- 手を放すと元の形状に戻ろうとする力がある
- 劣化しにくくカビも繁殖しにくい
- 耐久性があり強い
- 他の繊維と混紡されて使われる
- 染めが簡単
- けば立ちや摩耗が少ない
- 湿気を吸収し逃す性質がある
- サポート力がある
- 洗濯機の使用可
ライクラ布の長所
ライクラ生地はその生地の持つ多くの良い特徴のおかげで重宝されています。他の繊維とブレンドされるとさらに布長所が強まったり増えたりします!
軽いくて通気性のある素材なので、ライクラは衣類としてもスポーツウェアとしても多くのものに使われています。着ていても動きやすい布のフレキシブルさがあるうえに着心地も抜群です。また、水や湿気などを吸収し逃す性質も持っており速乾性もあるので、運動競技用やスイムウェアとしても最適な布です。
この強くて耐久性のある生地自体に耐菌性があり、また紫外線もカットしてくれるため、アウトドアウェアとしてもお使いいただけます。