トレンドの手芸となっているキルト、パッチワーク生地はますます人気が出てきています。使用する生地は伝統的なものから現代的なものまで、どんなものでもお使いいただけます。ここではパッチワーク素材についてまとめてみましたので、あなたのプロジェクトにどの生地が使えるか見てみてください。
パッチワーク生地って何?
古くからある伝統的な芸術アートの一つキルト、それを作成するのに使用される布をまとめてパッチワーク生地と呼びます。
表面の小さな端切れ(パッチワーク生地)と丈夫な裏地の間に綿を詰め、この層になった布生地をミシンや手縫いで縫うことによってキルトは作られます。
使用される生地はコットン、リネン、シルクやサテンまでと様々です。パッチワークに使われるコットンはミディアム・ウェイトの重さで手触りが少し硬めなため形状を保ってくれる性質を持っています。オンラインで生地を選ぶ際、布の特徴をしっかり確認しておく必要があります。
パッチワーク作成に人気の布には以下のようなものがあげられます:
- 重さのあるコットン
- サテン
- コットン・サテン
- シルク・サテン
- ポプリン
- 綿シルクブレンド
- コットン・ツイル
- ボイル
- ベルベット
- ポリコットンブレンド
どのようにして作られるの?
いくつかの生地は英国で、それ以外は外国で製造されていますが、生地はそれぞれ少し違った製造方法で作られます。
人工でではなく自然に育てられるコットンは、綿摘み機や手作業によって収穫されます。そのあと圧縮されて円柱状や直方体状に固められたコットンは、繊維工場にて梳綿(そめん)と呼ばれる繊維を櫛で均して繊維方向が揃った綿状の塊にする過程で綿糸として紡がれます。
シルクは蚕の幼虫が作る繭から採れる動物性たんぱく質の繊維で、これがシルク繊維となります。
サテンやベルベットは織物で、シルク、コットンなどの繊維から作られます。
パッチワーク布の使用目的
趣味としてもますます流行ってきているので、パッチワーク関連の生地もとても人気が出てきています。この生地はパッチワークキルトを作成するのに使われ、バスローブ、ベッドジャケット、パーカーなどのアパレル衣類にも使用されています。
布生地によって手触り、ドレーピング、布の重さや織り方なども違ってくるので、あなたの作る作品に個性、深み、デザイン性やスタイルを表現出来ます。どんな作品に仕上げたいかによってお好みの素材をお選び下さい。
布の特徴について
布の持つ特徴は生地によって違ってきます。伝統的なパッチワークには重さのあるコットンが使用されてきましたが、クリエイティブな発想を持つクラフト手工芸家やデザイナーによって今までにない数多くの種類の生地がパッチワーク作成に使われています。
生地の種類と特徴について:
- コットン – 柔らかくて着心地がよく、印刷も鮮明で色持ちも良い耐久性のある生地
- サテン – 贅沢な艶があり、優美で繊細な布生地
- シルク – 布の密度は低いが弾力性と絶縁性がある表面に光のきらめきを持つ着心地も良い丈夫な生地
- リネン – 耐久性があり濡れると強さが増す生地で、なめらかだがしわができやすく清涼感のある天然の生地
- ボイル – 軽い生地で若干の透け感があり、柔らかくしなやかで優美なドレープを作る織物
- ポプリン – 緻密な平織物で、柔らかいが伸縮性はない不透明のマットな生地
- ベルベット – 柔らかくラグジュアリーな手触りを持ち、伸縮性がなく不透明で強い耐久性のある生地
パッチワーク生地の長所
パッチワーク素材の長所は、やはり布がパッチワーク作成に向いている点です。質の良いコットン生地は素材への化学薬品の使用も少なく、縮んだり印刷がにじんだりすることが少ないです。布生地が密に織られていて中綿を含む層になった布を縫い合わせることが出来るのであれば、どのような布でも使用することが出来ます。機能性の部分だけでなくアート・芸術性も表現出来るので、どのような生地素材を使うかは作成するあなたが自由に決めることが出来ます。このことがパッチワークキルトがとても人気になっている理由の一つになっています。